12月はクリスマス

木の実幼稚園では12月に入り、クリスマスの準備が始まりました。12月21日はクリスマス礼拝がおこなわれますが、その時にページェント(生誕劇)を行います。毎年内容は同じですが年齢ごとに役が決まってきます。

 特に年長児になると色々な役があり、子ども達の中ではこんな役をやってみたいという思いがあるようです。毎年ページェントの訳を決めるときに、保育者が一方的に決めるのではなく、子どもたち同士で話し合いの機会を持ち、自分の納得のいくまで話し合ってもらいます。時には自分の思っていた役になれずに悔しくて泣く子もいますが、自分の気持ちだけでなく人の気持ちを考えられる子どもになってほしいと願い、納得のいくまで話し合います。今日もそれぞれの役を体験としてやってみました。その中で徐々に気持ちを動かしたり、我慢したり、試行錯誤を繰り返しながらクリスマスの持っていきたいと思います。

 毎年ですが、練習が終わった後、「あ~たのしかった」という声が聞かれます。そして本番のクリスマス礼拝の日、保護者の方も見ている中で緊張感でいっぱいの子ども達。ページェントが終わって部屋に戻った時。赤く火照った顔で「あ~たのしかった」と心から話している子ども達の姿に感動し、涙が出てしまう園長です。

 毎年、毎年の出来事ですが、この時は子ども達の持つ力の強さ、心のきれいさ、成長を感じます。

 もうすぐクリスマス。楽しみに待ちたいと思います。

非認知能力の重要性(それは遊びです)

 今、子どもたちが成長するにあたり非認知的能力が大切だといわれています。特に小学校へ進学するためにも必要な能力といわれているのです。でも非認知的能力っていったい何でしょう。認知能力とは覚えたり計算したりする知識のこと、非認知能力は知識以外のことを言います。なぜ、幼児期には非認知能力が大切なのか皆さんで一緒に考えてみましょう。

「非認知能力」は学歴や仕事など将来の成長に結び付きやすい!

 いわゆる早期教育の話を耳にして、「うちの子は何もしなくて大丈夫かしら……」と心配する保護者のかたは多いかもしれません。読み書きや計算、英語といった知的教育の成果は目に見えやすく周囲と比較しやすいだけに、保護者として敏感になりやすいものです。

しかし、幼児期にどれくらい知的教育に力を入れるべきか、私たちはもっと深く考える必要があります。というのも、近年の研究では、幼児期の知的教育による効果は一時的に過ぎず、長続きしないことが明らかになりつつあるからです。最初は他の子どもを大きくリードしますが、小学校に入学して学年が上がるにつれて差が見られなくなることがわかっています。

それでは、幼児期の教育にはあまり意味がなく、ただ遊んでいればよいかというと、答えはノーです。幼児期は、小学校以降の学力の土台となる「非認知能力」と呼ばれる力や姿勢を十分に育てるべきだ、そんな研究成果が世界的に注目されています。幼児期に非認知能力を伸ばすことで、学歴や仕事など将来の成功に結び付きやすいということがわかってきたのです。

実は、欧米などの先進的な園では、知的教育ではなく、非認知能力を伸ばす教育へと重点をシフトさせているのが世界的な潮流です。早期教育に力を注ぐ日本の状況は、国際的には逆行していると言えるかもしれません。

「非認知能力」が育っていないと、小学校で伸び悩むケースも

 それでは、非認知能力とは、具体的にはどのような力や姿勢を指すのでしょうか。ひと言で表すのは難しく、例えば、次のようなものが含まれているとお考えください。

◎目標を達成するための「忍耐力」「自己抑制」「目標への情熱」
◎他者と協力するための「社会性」「敬意」「思いやり」
◎情動を抑制するための「自尊心」「楽観性」「自信」

いずれも大切な力や姿勢だと思われるのではないでしょうか。

非認知能力は具体的にどう働くのか、一例として算数の問題の解き方を学習する場面を想定してみましょう。

算数の問題を解くためには、授業の内容を理解したり、公式を暗記したりといった「認知能力」が求められます。しかし、それだけでは不十分で、理解できるまで根気強く勉強を続けたり、友だちと教え合って理解を深めたりといった非認知能力の支えが必要です。学年が上がって努力や工夫が求められるようになるにつれて、非認知能力の支えがなければ主体的に学び続けることができず、伸び悩んでしまう可能性は高まるでしょう。

 

 

もちろん、非認知能力は学力だけに結び付くわけではありません。生涯にわたって自分を成長させたり、豊かな人間関係を構築したり、人生のあらゆる営みの支えとなります。

目に見える力の育成だけに気を取られないように注意!

 ここまでお読みになり、非認知能力がいかに重要であるか、おわかりいただけたでしょうか。確かに、読み書きや計算などのスキルも大切です。しかし、目に見える学力を伸ばすことにばかり気を取られて、人生の土台となる非認知能力を育てる視点がすっぽりと抜け落ちてしまわないように十分な注意が必要です。

「いろんなことに興味を持つ好奇心や目標を決めて粘り強く努力する意欲、他者と力をあわせる協調性、誠実さ。そういった数値化はされないけれども、実生活に大きく関わってくる性格や特徴のことを、教育界では非認知能力と呼んでいます」

・非認知能力とは、物事をやり抜く能力や自制心などの人間の性格的なものを指す意味
・非認知能力には、学力ではわからない「協調性」「忍耐力」「計画性」など身体の健康にまで影響するスキルが含まれています。

・非認知能力が高いと生きる力に結びつく!

要するに人間が成長する(大人になる)にあたってたくましく生きていくための手段を身に着ける力なのです。子どもたちにどのような力を身に着けさせるのがいいのか今から考えていきましょう。

どうやって非認知能力を育てるのか 

 それは子どもたちの日常の遊びです。 

子どもたちの日常の遊びの中にヒントがあるのです。

  • 木の実幼稚園では森の幼稚園も含め周囲の自然を使って思い切り遊ぶこと。
  • コーナー保育で自分のしたい遊びを考えて選べること。
  • 異年齢の中でいろいろな友達とかかわる体験。
  • ツリーハウスや木工など難しい遊びに挑戦できる環境がある事。

このような環境の中で子どもたちは遊びを通して「考える力、工夫する力、我慢する力、諦めない力、友達と協力する力、やってみようという意欲(学び)、主体性、積極性などなどを身に着ける事ができるのです。

 しかも大切なことは遊びの中でやることは、自分がやってみたいという思いを持って遊ぶことです。先生から言われたからやるのではなく、自分の意志でやろうと思える事が大切なのです。子どもの遊びとはそういうものではないでしょうか?これを「主体的に遊ぶ」といいます。

子どもにとって遊びって本当に大切なんですね。

木の実幼稚園では毎日の子どもたちの遊びを大切にしています。

園長だよりとしてブログを書きます

こんにちわ~。木の実幼稚園園長の金子です。木の実幼稚園のホームページをリニューアルしました。より見やすく、そして情報を伝えやすくしたつもりです。

 木の実幼稚園の保育のことや、園長が考えていること等、色々と伝えていきたいと思います。毎回の更新はできないかもしれませんが、できる限り頑張って書いていきたいと思います。 感想等ありましたらよろしくお願いします。